重ねる、三澤監督。

 「重ねる」という記号を用いて、三澤拓哉監督の『3泊4日、5時の鐘』はできている。過去の映画史に存在するいくつかの作品と、三澤監督自身の個人史を重ねていく作業とも捉えることができる。また今後も、監督として作品を積み重ねていく意志でもあろう。これらのような、三澤監督の初心は、偏愛するウッディ・アレン監督の『スターダスト・メモリー』を素直に用いた点をあげられる。若い可能性に好感が持てる。