Lets go to the Movie Theater  2月号『野火』『桐島、部活やめるってよ』

2015年第89回キネマ旬報ベスト・テン特集」

スクリーン1『野火』(2015

上映期間:220日(金)~3月4日(土)

 2014:05~『野火』上映

     15:45~は塚本晋也監督トークショー


 

  今年も恒例のキネマ旬報ベスト・テンが発表されました。今年で89回になるこの賞は、米アカデミー賞よりも歴史が古く、国内では最も信頼のおける賞と評価されています。その中から、今回は、日本映画第2位に選出された『野火』を紹介いたします。

大岡昇平の問題作『野火』の完全実写化。かつて巨匠市川崑監督が映画化してから50年余りを経て、当時は描かれることのなかった真実を伝える衝撃の作品になっています。監督は、現在最も国際的な知名度を誇る塚本晋也監督。構想から完成まで、20年近い年月を重ねたと言われています。

 舞台は、フィリピン・レイテ島。日本軍の敗北が濃厚となった過酷な戦況の中で、結核のため野戦病院へと送られた主人公田村。しかし入院を拒絶され、行く当てを失い彷徨い続け、やがてかつての仲間たちと再会するが…。戦場という極限状態に追い込まれた人間たち。そこで自我の崩壊とともに生死の意識が変容していく恐怖と人間の業が描かれます。塚本監督は希少な戦争体験者の取材を行い、メッセージ性の強い映画に仕上げました。各国の映画祭で圧倒的な支持を得ている作品です。2月20日(土)に、塚本監督本人が当劇場に参上!『野火』の上映までの想いや、製作秘話など監督の生の声を聴く。合わせてサイン会も予定しています。

また、当館では、「過去のキネマ旬報ベスト・テン2010年代」を特集上映します。

 2012年度日本映画第2位『桐島、部活やめるってよ』(吉田大八監督)は、朝井リョウ原作の映画化作品。学校で一番の人気者だったバレー部のキャプテン桐島が、突然部活を辞めてしまう。その衝撃に揺れる各部の生徒達の群像を描く。いつの間にか作品中の生徒たちとともに桐島の姿を追い求めてしまう、という不思議な感覚になっていく映画。劇中で主人公前田が映画館に行く場面があり、なんと、塚本監督の作品なんですよ。ぜひ隅々までお楽しみください。

 

「過去のキネマ旬報ベスト・テン2010年代特集」

スクリーン3『桐島、部活やめるってよ』(2012

 

上映期間:213日(金)~226日(土)


キネマ旬報ベスト・テンの作品が目白押し。どうぞお見逃しなく!(出町光識) 

 

 

                                  *朝日まつど新聞2016年2月1日号から