ちば映画祭『沈まない三つの家』

 ちば映画祭2日目。

中野量太監督という素晴らしき才能に出会った日。

 今作は4つの家族を素材に、ワークショップをベースに製作された作品であったようだ。上映後のトークショーで中野監督は、編集の段階になって物語構成で苦労して、1年あまり編集作業を放置していたと述べた。そこで物語を3つの家族と短編に分けることで完成にこぎ着けた。それでも中野監督が好む人間讃歌としての弱さと強さが、ここでもしっかりと描かれいる。

 若手監督でありながら、物語の語り部としてのファンタジスタぶりには、中野監督の大物への予感を誰にも感じさせてくれるだろう。