『好きにならずにいられない』マスコミ試写会

『好きにならずにいられない』

昔から北欧各国ではトロール伝説があり、今なお愛されている妖精です。今作の主人公フーシは、それを連想させてくれるだろう。彼が愛される理由はそんなところにもある。

この夏、フーシ・トロールにアナタも恋してみないかい

世界が愛したこの1本!    

 

2016年5月26日、京橋テアトル試写室にて鑑賞。

 

8月27日(土)〜9月16日(金)

キネマ旬報シアター・スクリーン1にて上映予定

「好きにならずにいられない』 原題【Fusi】(2015)

 

制作国:アイスランド・デンマーク合作

上映時間:94分 

配給:マジックアワー


フーシ、優しい君は、本当はトロールなんだろう?!

 フーシの大きな図体で、小さな戦車や兵士の玩具で遊ぶ姿を見ていると、北欧に住む巨漢の妖精トロール一族を思い出す。

あのムーミンやトトロと同じ仲間である。そんなフーシの優しさを先ず見抜いていたのは、まだ引っ越して来たばかりで先入観のない少女だった。そしてある吹雪の晩にフーシは、シェヴンという女性と恋に落ちた…。

 物語の舞台であるアイスランドの人たちの冷えた心は、フーシと出会ったことで、心を開き理解していくことで、じっくりとだが温かくなっていく。しかし、フーシの愛するシェヴンの心は思いのほか、凍り閉ざされていた。ちょっぴりビターで甘〜い恋の様子は、毎日変わらぬ生活を過ごすだけのフーシにとって、成長のメタモルフォーゼと信じたい。    

ダーグル監督と役者グンナル。

 監督は今作が長編4本目となるダーグル・カウリ(Dagur Kari)。1973年フランス・パリに生まれ、アイスランドで育った後、デンマーク国立映画学校で映画を学んだ。2003年『氷の国のノイ』にて長編デビュー。2005年には長編第2作『ダーク・ホース』を第58回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品。また、ダーグル監督は映画製作の傍ら、自らが組んでいるバンド「スロウブロウ」でミュージシャン活動も行ない、劇中のサウンドトラックも手掛けるなど多才ぶりである。

 そんなダーグル監督が、グンナル・ヨンソンと出会ったのは、約15年前のアイスランドのテレビ風刺番組。グンナルは役者としての勉強はしてこなかったが、ダーグル監督は彼の才能を見抜き、いつか彼を活かした映画を制作したいと思い描いていた。そのグルナルの為に書いた脚本が今作である。フーシという個性的なキャラクターも、そんなグルナルの愛くるしさが膨らませてくれたイメージであったのだろう。

アイルランド発のフーシ旋風!? 

 今作は第12回ノルディック映画賞受賞という、北欧映画ナンバーワンに輝いた。その後もトライベッカ映画祭、バリャドリッド国際映画祭、カイロ国際映画祭、マラケシュ国際映画祭などの各賞を受賞した。物語に登場したフーシ同様に、演じたグンナル・ヨンソンもアイスランドを旅立ち、世界中でフーシ旋風を巻き起こしている 。 ぜひ、お見逃しなく!

原題:FúSi2014/アイスランド・デンマーク)日本公開:20166月18日 監督・脚本:ダーグル・カウリ

出演:グンナル・ヨンソン、リムル・クリスチャンスドッティル 後援:アイスランド大使館 デンマーク大使館 (c)Rasmus Videbæk