『好きにならずにいられない』『イングリッド・バーグマン〜愛に生きる女優』

スクリーン1

好きにならずにいられない2016

 

上映期間:8月27日(土)~9月16日(金)

 


 

  静かに物思いに耽りたい秋のはじまり、北欧に関連する深い愛情を描いた2本の映画をご紹介します。

 1本目は、アイスランドが舞台のラブストーリー、『好きにならずにはいられない』です。43歳の主人公フーシは独身男。体格は巨漢な大男で趣味といえばオタクなジオラマ模型を作って遊ぶこと。そんな引きこもりがちな息子を心配した母親は、誕生日にダンスのレッスン券をプレゼントします。そこで小柄な女性シェヴンと出会い、初めての恋をします…。

 フーシの姿から思い出されるのは北欧に住む伝説の妖精トロル。巨大で怪力の持ち主、身体に傷を負っても再生能力がある点がフーシと似ています。物語の中で体型のことで虐められたり、心に傷を負っても、常に前向きな姿がいじらしい。また、北欧といえば若い女性たちには人気の国。実際はそんな国でも差別偏見はリアルに存在します。それでも心優しいフーシと出会ったことで、人々の気持が和らいでいく場面は見所です。終盤のフーシにとっての大きなチャレンジを、そっと見守ってあげたい作品です。

 

スクリーン2

『イングリッド・バーグマン

      ~愛に生きた女優~』2016

 

上映期間:917日(土)~1014日(金)

 

 

 


 2本目は、生誕100周年を記念して制作されたドキュメンタリー、『イングリッド・バーグマン~愛に生きた女優~』です。

 スウェーデン出身の大女優イングリッド・バーグマンは、知性溢れる美貌の持ち主で、アカデミー賞に3度も輝きました。また、プライベートでは、常にひとりの女として愛に生き、夫や娘がいるにも関わらず、写真家ロバート・キャパやロッセリーニ監督と恋におちたことは有名。その「自分らしさ」が、当時のアメリカ社会から非難を受け、やがてハリウッドとは疎遠になっていく。今作は、数々の名作のワンシーンや華やかな授賞式のほか、イングリッドの日記や手紙、彼女が撮影したスチール写真、家族と過ごした貴重なプライベート映像を見ることができる。恋に生き、死ぬまで女優として生きたイングリット。そして、常に4人の子どもを愛し続けた母親だった彼女のしなやかな美しさが蘇る作品。

 また、イングリットが母親役で主演した『秋のソナタ』も、924日から上映開始。巨匠イングマール・ベルイマン監督の熟練した演出もお見逃しなく!出町光識(朝日まつど新聞・9月1日号)

 

 

スクリーン2

『秋のソナタ』デジタルリマスター版2016

 

上映期間:917日(土)~1014日(金)