『天使にショパンの歌声を』『あなた、その川を渡らないで』

スクリーン1

『天使にショパンの歌声を』

34日(土)〜324日(金)

 

スクリーン3

『あなた、その川を渡らないで』

 

34日(土)〜317日(金)

 

3月は別れの季節。今月は、そんな季節にぴったりの女性の優しく、そして力強く別れに向き合う映画をご紹介します。

 1本目の作品は、クラシックのピアノ音楽とともに別れを奏でる『天使にショパンの歌声を』。

 物語はカナダのケベックにある、時代の流れによって閉鎖寸前となった、音楽教育に力を入れる寄宿舎学校。コンクール出場者を輩出する名門音楽学校ではあったが、修道院の採算の合わない音楽教育は見直しとなり、閉鎖の危機に直面します。やがて、そこに校長オーギュスティーヌの姪で、ピアノ演奏の才能を持ったアリスが転校してくるのだが…。

 アリス役のライサンダー・メナードの演奏をはじめ、出演者は全員吹き替えなしの演奏は圧巻。誰もが知るショパンの「別れの曲」やリストの「愛の夢」など、名曲クラシックのファンなら見逃せない。レア・プール監督は、「音楽は思考を解放するものであり、集中力の鍛錬にもなり、より良い人間を作っていく」と語る。困難に立ち上がり、覚悟を決めた女性の姿は美しい。

 2本目の作品は、ロサンゼルス映画祭最優秀ドキュメンタリー作品受賞した、老夫婦の純愛と別れを見つめたドキュメンタリー映画『あなた、その川を渡らないで』。

 98歳の夫チョ・ビョンマンと89歳のその妻カン・ゲヨルは、結婚76年間連れ添った夫婦。子どもたちはすでに独立、毎日ペアルックのお揃いの韓服を身にまとっています。2人は恋人同士のように手をつないで歩き、川辺のほとりで暮らしていました。そんな愛にあふれた生活にも、老いを重ねた身体に異変が起きてしまう…。

 韓国で上映された際の劇場数は800館に達して、ハリウッド映画を抑えて10人に1人はこの映画を観たという、480万人の大ヒットを記録。

 また、チン・モヨン監督は、豊かな自然の四季を通して、老夫婦2人のけなげな純愛を丹念に記録したことが、韓国の若者たちの心にも届き感銘を与えました。妻ゲヨルが、愛する夫ビョンマンや、愛犬ゴンスンとコマへと語り描ける姿は、会話や言葉を越えた愛情の強さが見え隠れして必見。

 ハンカチをご用意の上、心潤うひと時を当劇場でお見逃しなく!